EMSって言葉を聞いたことがありますか？
ロナウドがTVや店頭（写真）で宣伝しているシックスパッドを見たら、「ああ、これのことか？」と思われるでしょう。
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— 楽天 娯楽 (@mas288250) 2019年6月16日
EMSって実際に腹筋をする必要がないので、人気があるのは当然です。
私だって楽をして痩せられたら嬉しいです。
最新の機種は、腹筋2万回をやったのと同様の効果があると言われています。
すごい！
宣伝も上手なので、「テレビを見ながら横になっていても腹筋を鍛えられる・・・」と思わず購入なんてことも・・
ところが、国民生活センターに寄せられている苦情を見ると購入するのが恐ろしくなります。
賢い消費者として、どのような苦情（症状）があるのかを知っておきましょう！
EMSを使用したときに起こった危害
実際にどんな危害があったかを箇条書きにしますね。
- EMSベルトを使ったら、チクッとし、おなかに丸い跡が残った。そのまま使用を続けたら、やけどのようになり、全治半年だと診断された。
- 腹部にあざが５つできた。2ヵ月経過しても治らない。
- 直径5mmくらいの水膨れができた。
- 7～8個の発疹ができた。
- 10分程度使用したら、腹部にひどい痛みを感じた。外傷はなかったが医者にいくと筋肉に炎症が起きていると言われた。
など、読むだけで怖くなって、使用を控えたくなります。
国民生活センターに報告があったものは主に1万円くらいのものが多いようです。
EMSって何の略？
EMSとはElectronic Muscle Stimulatorsの頭文字をとったものです。
直訳すれば「電気で筋肉を刺激するもの」という意味。
近年の爆発的な人気で、アメリカでもいろいろなメーカーが作っては問題が起こっているようです。
FDA（アメリカ食品医薬品局：日本の厚生労働省にあたる公的機関）では、国民を守るためにEMSの基準を設けていて、それに通過したものしか販売できないようになっています。
日本はそこまで抑制基準が高くないので、シックスパッドなどの高価格帯で実績のある商品と同様の効果があると謳った安価な商品を販売している会社がたくさん存在します。
もちろん高ければ良いわけではありませんが、購入するときは慎重に「安全性第一」で選んでくださいね。
EMSでは痩せない！
Q. These electrical muscle stimulators are advertised not only to tone, firm, and strengthen abdominal muscles, but also to provide weight loss, girth reduction, and “rock hard” abs. Do they really work?
A. While an EMS device may be able to temporarily strengthen, tone or firm a muscle, no EMS devices have been cleared at this time for weight loss, girth reduction, or for obtaining “rock hard” abs.
https://www.fda.gov/medical-devices/consumer-products/electronic-muscle-stimulators より
FDAのサイトQ&Aで良い質問と答えを見つけたので翻訳します。
Q:EMSは腹筋を整えたり、鍛えたりするだけでなく、減量やお腹周りの脂肪を減らしたり、岩のように固い腹筋が得られると宣伝されていますが、本当ですか？
A:EMSは一時的に筋肉を鍛えたり、整えたりするかもしれませんが、減量やお腹周りの脂肪を減らしたり、岩のように固い腹筋が得られるEMSは今のところ存在しません。
とハッキリ書いてあります。
FDAの基準に通っているからといって、何の運動もしないでEMSが勝手にお腹まわりの脂肪を取り除いてくれるなんて・・・
そんなウソのような、魔法のような話は、存在して欲しいけど、存在しません。
考えてみれば当たり前なんですけどね。
というわけで、楽をして成果が得られると宣伝されているものには注意しましょうね！
って、私も注意します！！
