カリグラフィー用のペンや用紙が揃ったら、すぐにでもカッコイイ英文を書いてみたい!
少なくともアルファベットくらいは書いてみたい!!
と思いますよね。
私もそうでした。
カリグラフィーペンを使って、「名言 英語」なんてキーワードで検索して見つけてきたものを書こうとしたり・・・
だけど、
- 見本がない
- 予想以上に自分が下手っぴーだと気づく
- 美文字を書くことが果てしなく遠いゴールのように思える
その結果、やる気をなくしてしまうんですよね。
私の場合、せっかく買った道具を数週間放置していました。
そうならないように、
カリグラフィー初心者にとって気を付けるべきポイントを「初心者が陥りがちな7つの過ち」として紹介していきます。
こういった点に気を付けて、カリグラフィー道を歩みはじめてほしいです。
「私も始めから知っておけばよかったなぁ~」
もくじ
初心者が陥りやすい7つの過ちとは・・・
初心者として、ついつい犯してしまいがちな過ちは、ずばり以下の7つです。
1. 道具に凝りすぎる
2. いきなりアルファベットを書いてしまう
3. 書くときの姿勢が悪い
4. 手先だけを動かして書いてしまう
5. ペンの角度にバラツキがある
6. 文字と文字の空白が不ぞろい
7. 書いたら書きっぱなしで復習しない
他にもたくさんあると思いますが、列挙しすぎても頭に入らないので限定します。
この7つを知っておくだけでも、カリグラフィーの上達度合いに雲泥の差が生まれると私は信じています。
では、それぞれの項目を説明していきますね。
道具に凝りすぎる
これは私がずっと注意を促している最重要ポイントです。
カリグラフィーに限らず、どんなスキルを習得するときでも当てはまることですよね。
この点に注意しないと、以下のような悪循環が発生します。
道具の豊富さに圧倒・魅了される
スキルアップには、良い道具を選ぶことが90%のウェイトを占めると信じ込む
理想のペンや紙を探すことにばかり時間を使ってしまう
練習時間が足りない。
なかなか上達しない。
カリグラフィーを上達したいという目標は道具と共にホコリをかぶって放置されてしまう。
「あ、そういえばカリグラフィーやりたかった」と思い出しては取り組む
やっぱり練習不足になり、同じことの繰り返し
こんな悪循環に陥らないようにしましょうね。
ポイントは、スキルアップに必要なのはパーフェクトな道具ではなく、練習時間です。
そこを間違えないでくださいね。
いきなりアルファベットを書いてしまう
私の失敗談は、大好きなガンジーの名言をカッコよく書こうとして、いきなりアルファベットに挑戦してしまったんです。
Be the change you wish to see in the world.
by Mahatma Gandhi
この名言です。
これって、
素振りをせずにいきなりスマッシュ!
練習もせずにいきなりオリンピック!!
そんな勢いでカリグラフィーにも取り組んでいることになります。
かなり無謀ですよね。
どんなことにも近道を求めてしまう今、「基礎や基本を大切に・・・」って言うと嫌われてしまいます。
でも、本当に基礎・基本が大切!
「こんなことに意味があるんだろうか?」
そんなレベルの反復練習をすることこそが、最も早い上達方法だったりします。
初心者である私たちは、まずはこんなストロークの練習を究めていくことが大切です。
例えば、こんな山型。
![山型](https://momotips.com/wp-content/uploads/2019/05/e01864e78e2a5f974a23a5f320c52b50.jpg)
S字型。
![S字型](https://momotips.com/wp-content/uploads/2019/05/61e18f824da8c40e2a0c238c0943507d-640x360.jpg)
mやn字型。
![mやn](https://momotips.com/wp-content/uploads/2019/05/e8563df84a52bd5b7c73c4e5e96e81ca-640x360.jpg)
こうしてペンそのものの感触・感覚を身体に覚えさせることが非常に重要です。
慣れてきたら徐々に入手可能なお手本を見ながら、その通りにアルファベットや単語を書いていくこと。
これがベストです!
書くときの姿勢が悪い
カリグラフィーを日本語に翻訳すると「書道」であるように、日本の書道と似たところがたくさんあります。
その中でも「姿勢が大切」という点はよく似ていますね。
顔を紙にものすごく近付けて書く人がよくいますが、正しくは姿勢を正して上から文字を俯瞰するように書くことが大切。
これ、基本中の基本です。
そこを意識せずに、ただひたすら練習したとしても、間違ったフォームを覚えてしまうので要注意です。
確かに練習量が大切だって口をすっぱくして言っていますが、その前に守るべき基本的なルールは押さえておきましょう!
手先だけを動かしてしまう
これも書道と同じですね。
ペンを動かすときに、手首から先だけを動かしているとストロークに伸び伸びとしたダイナミックさが足りなくなります。
つまり美文字ではなくなってしまうのです。
だから、肩から上腕、ひじ、前腕、手首、手、手の先まで意識しながら、腕の根元から動かすわけです。
カリグラフィーのプロたちの動画をよく観察してみると、腕から動かしていることがよくわかります。
ほんとですよ~。実際に観察してみてください。
ペン先の角度にバラツキがある
イタリック体は、平型のペンを使うので、ペン先の角度がとても重要です。
一般的に、45度の角度を保ったまま、ペンを動かし、字を書いていきます。
初心者のうちは、ペン先の角度をずっと維持することがとても難しい!
だから、そのことだけに集中して練習し、ブレないように訓練してみてください。
それだけで統一感が出て、上達したと思えるはずです。
※字体によってこの角度は変わりますから、どんな角度になろうとも一定に保つことができるように意識してみてくださいね。
私もこれは苦手です。どうしてもペンをくるくる回す癖が抜けなくって・・・。
文字と文字(線と線)の間のスペース(空白)が不ぞろい
例えば、mの文字を書いたとき、3本の縦の線がありますよね。
これらの線と線の間隔が均等にならないといけませんが、これもなかなか難しいんですよね。
一定の間隔を保って、規則正しく書けるようになることがカリグラフィー上達の肝です。
途中で集中力が途切れてしまって、スペースが不ぞろいになっても
「まぁ味があっていいや!」
と妥協していると本当の意味でカリグラフィーを究めることは難しいです。
だから、ここは「ものさし」で測ったり、ガイドシートを活用したりして、一定の間隔を保てるように鍛錬してみてください。
粒がそろった美しい文字が書けるようになってはじめて、自分流に文字を崩した時に個性ある文字として認識されます。
そうでなければ、単に字が汚いと思われるだけですからね~。
書いたら書きっぱなし
最後に、忘れがちだけど、超重要ポイント!
書いたら書きっぱなし。
これが最もダメなことです。
さっき私が言ったような、
- ペン先の角度は一定か?
- 文字と文字・線と線の間隔は一定か?
- 「とめはね」の形状などが統一されているか?
- ガイドシートにある補助線からはみ出ていないか?
- 文字の傾斜角度は一定か?
こういったことを細かくチェックして、次の練習に活かしていくこと。
これがめちゃくちゃ重要です!
書道だって、先生が朱赤の墨で直してくれてましたよね。
(私の先生は2重丸をしてくれたこともあって、嬉しかったのを覚えています)
それと同様に、書いたら書きっぱなしではなく、きちんと細かく見直して反省しましょう!
これこそが上達には欠かせないことです。
次から次へと新しいものを書きたい気持ちもよ~くわかりますが、そこはグッとこらえてちゃんと復習してくださいね。
自分でできないなら、カリグラフィー教室で習うことも考慮してみたらいいかもしれません。
まとめ
この記事では、カリグラフィー初心者が陥りやすい7つの過ちについて解説しました。
「私には一つも当てはまることがなかったわ」という方はパチパチパチパチ!
素晴らしいです。
ぜひそのままカリグラフィーの腕を磨いていってください。
そして、一つでも思い当たることがあった方は、もう大丈夫!
知ってしまえば、どれも簡単なことです。
そのままカリグラフィー上達の道を一緒に突き進んでいきましょう!!