カリグラフィー全般

アルファベットのきれいな書き方の新常識 – 憧れの美文字に挑戦

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書道やレタリングなど、文字に興味のある人なら、漢字・カタカナ・ひらがなの他に、アルファベットを美しく書く方法も知りたいのではないでしょうか?

思い返してみると、中学校の英語の授業ではブロック体(楷書のようなもの)の書き方を習いました。(私は昭和生まれなので筆記体も習ってます)

たしかにブロック体は、誰が読んでも読みやすいのですが、その結果として日本人の書くアルファベットは、どれも幼稚な感じがするんですよね。(私自身の字も)

そんなある日、あのYouTube動画と出会いました。

いまとなっては1,000万ビュー超えの動画で、ナミキ・ファルコン・レジンという名前の万年筆を使って、4分51秒の間、アルファベットや線を描き出していくんです。

「めっちゃカッコイイ!」

「こんなふうにアルファベットを書いてみたい!!」

その見事なペンさばきに感銘を受けた私は、

「どうすればあの美文字レベルまで到達できるんだろう?」

と特殊な道具やペン、教材などを探し求めました。

その結果たどり着いたのは、アルファベットにも習字、つまり訓練が必要ってことです。

カリグラフィーとの出会い

アルファベットの習字といえば、カリグラフィー。

英語のスペルは、calligraphyで、語源はギリシャ語のkallos(美)とgraphein(書く)に由来しています。

「まさに求めていたのはこれだ!カリグラフィーだ!!」

とネット検索し、書店・図書館に足を運びました。

ところが、日本のカリグラフィーの本はとってもガーリーで乙女チック

ウェディング・ボードやグリーティング・カード、装飾パターンとか興味ないんだけど・・・。

  • 美しいアルファベットの文字を書きたい!
  • あの動画のようにカッコよくサラサラと英語を書きたい!!

この目的を達成するだけでいいのに、なんだかムダな情報が多いんですよね。

私はフォントをデザインしたいわけでも、グリーティング・カードを販売したいわけでもないんだよねー。

カリグラフィーの美しさに感激しているところは共通だと思うけど、私は美しい文字を書きたいと思っているだけ。

カンタンに言えば、小学生のころに習字を習ったように、アルファベットでも習字を実践したい。

なのに、豊富な種類のペン先やカラフルなインクをおすすめされても困ってしまいます。

いずれにしても、美文字の英文にたどり着けることは確かだと思うけど、ちょっと違う。

というわけで、私は「アルファベットで美しい文字を書く」という目的に焦点を絞ってカリグラフィーを体得していくことにしました。

そんな私が、シンプルでわかりやすく、しかも要点をはずさない「アルファベット習字」のポイントをお伝えしていきます。

(知識やスキルレベルが向上するにつれ、内容は更新しますね)

ムダをそぎ落とした「アルファベット習字」のポイント

カリグラフィーを「アルファベット習字」という目的で体得するために重要なポイントをまとめてみました。

アルファベット習字の重要ポイント
  • 「とめはね」などの基本ストロークを練習する
  • 文字と文字の間隔・バランスを意識する
  • 自分が書きたい・好きな字体(フォント)のみに集中する
  • 習得する字体(フォント)に最適なペン先選びでムダを省く
  • 自作ガイドラインで訓練する

こんな感じでしょうか。

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各ポイントの詳細は、個別の記事で解説するので、ここでは簡単な補足説明をします。

「とめはね」などの基本ストローク

日本語(漢字・ひらがな・カタカナ)の書道(毛筆・硬筆)では、書き始めの最初のストロークや「とめ」「はね」「はらい」などがバシッと決まらないと美しい文字は書けません。

アルファベットも同様です。

アルファベットのカリグラフィーでは、最初や最後のストロークのことを「セリフ(serif)」と呼びます

しかも、日本語と違ってアルファベットはたった26文字しかありません。

だから、同じパターンをマスターしてしまえば、書道の道を究めるよりもカンタン(?)かもしれません。(逆にシンプルなものの方が難しいのかな?)

文字と文字の間隔・バランス

アルファベットは、そのシンプルな構造ゆえにバランスのとり方が難しいと思います。

字の上手な人はすべての文字の大きさを揃えて書きません。音楽にリズムがあるようにバランスをとって全体としての美しさも大切にします。

一文字一文字がいくらキレイに書けていても、バランスが悪かったら美しくありませんよね。

アルファベット文字が連なって1つの単語になる英語などの言語では、このバランスがとても重要です。

自分が書きたい・好きな字体(フォント)のみ

カリグラフィーにはいろんな字体(フォント)があります。

代表的な例として、

  • イタリック体
  • ゴシック体
  • カッパープレート体
  • アンシャル体
  • フラクチャー体

などがあります。

伝統的で厳しいルールに則ったカリグラフィーをトラディショナル・カリグラフィーと呼び、自由で個性的な字体を扱うものをモダンカリグラフィーと呼びます。

モダンカリグラフィーでは、個性的な字体が日々うまれているので名前さえわからない字体(フォント)がたくさん!

字体だけでも何を習えばいいのか迷いそうです。

書道を習い始めたばかりで、いきなり行書体にチャレンジしたりしないように、やはり最初は「とめはね」などの基本から習得していくべきだと私は思います。

だから、まずはトラディショナル・カリグラフィーに集中し、その中で私が選ぶ字体は、

イタリック体

です!

さきほど列挙した5つの字体(フォント)の中で、イタリック体が最もカッコよくて、基本を学ぶには最適だと私は確信しております。

さらに、イタリック体はペン先が平型のもので練習するのに最適!

平型のペンを使っていると、いかにもカリグラフィーという感じがして好きなんですよね。

普段の生活で平型ペンを使っている人を見たことがないです。

実用性はないかもしれないけど、個性的でワイルドで、遊び心たっぷりですよね。

まとめ

アルファベットで美文字を書きたい!

だから、トラディショナル・カリグラフィーを通じてイタリック体をマスターすることに決めました。

日本人の型にはまったような不細工なブロック体のアルファベットは卒業です。

イタリック体をマスターすれば「えっ、どうやって書いているの?教えて!」とお友達に言われるかもしれませんね。

そうなる日が楽しみです!

さぁ、日本人の手書きアルファベット文化に旋風を巻き起こしましょう!!

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