カリグラフィーをやってみたい!
そう思って画材屋さんに行って、カリグラフィー用のペン先とペン軸(ペンホルダー)を買ってきた!!
そこまでは順調でしたが、いざ始めようと思ったときにペン先の使い方がよくわからない・・・
という状況に陥りました。
そこで今回は、カリグラフィーのペン先をどのように使えばいいのか。
ペン先の付け方やお手入れ方法を解説したいと思います!
カリグラフィーペン先の使い方
たくさんの種類があるペン先の中から、コレがいいんじゃないかなぁ~と思って買ってきたもの。
本当に私がやりたかったものを実現してくれるペン先だったのか、ちょっと不安だったんですよね~。
ペン先の種類
あなたがイタリック体、アンシャル体、ゴシック体などを書きたかったのであれば、先が四角くて平型になったものが必要です。
少し上級者向けとなっているカッパープレート体を練習したいのであれば、先がとがったものを使うといいです。
漫画家の方が使っているは、このタイプ。つまり、先がとがったもので、筆圧(ペン圧?)をかけると先が二股にわかれて、太い線が書けます。
まれに見かけるペン先がまるいものは、丸ゴシックなど優しい感じのする文字が書けますね。
こうしてみると、パソコンで使っている文字フォントってカリグラフィーの歴史を背負っている!と実感します。
(毛筆体のものは、書道に詳しい方が見ると面白んだろうなぁ~。)
フォントとペン先が結びついておもしろいです。
パソコンでタイプしていると、ペン先なんて関係ないから考えたこともありませんが、昔の人たちがわざわざレタリングをして、お手紙やビジネス文書を書いていたとは考えられないですもんね。
単純に使っていたペン先のタイプによって、文字の形状に変化をつけていたのかもしれませんね。
歴史をたどらないと、ここは断言できません。
買ったばかりの新品のペン先の使い方
さて買ったばかりのペン先。
知らない人は、そのままインクに浸して使い始めてしまうんですが・・・
一番最初にするべきことは、錆止めを落とすことです。
いくつか方法があるのでご紹介すると:
- シンナーやアルコールでふき取る
- ライターやろうそくで2~3秒あぶる
- じゃがいもに15分ほど突き刺しておく
どれも読んでそのままなんですが、3番は初めて聞いた方も多いかもしれないですね。海外の方が、手軽な方法として紹介していました。
新品のじゃがいもはもったいなかったので、芽が生えかけて食べられないものに突き刺してみました。
じゃがいもが、まるで「ハルク」のような色になってしまってます(笑)
本当に効果があるのか心配ですが、錆止めの油分をとってくれれば何でもいいですね。
インクは水溶性なので、これで油と水のケンカを防ぐことができます。
では、次のステップに行きましょう!
ペン先の付け方
ペン先だけでは、カリグラフィーはできないので、ペン軸(ペンホルダー)を買ってください。
この写真は、ストレートホルダーです。まっすぐですからね。
ペン先を付ける部分に斜めの部品がついているものは、オブリークホルダーといいます。オブリークというのは斜めという意味があります。
オブリークホルダーは、カッパープレート体のときに主に使われます。
では、ストレートホルダーにペン先を付けてみましょう。
(カメラのマクロ機能が弱いので、ピンボケしててすみません)
ストレートペンの丸い切れ目の部分に、使いたいペン先を突き刺します。
刺したら、こんな感じになります。
ペン先が極端に小さかったり、大きかったりするとペン軸を変える必要があるかもしれませんが、大抵の場合はこれ一本で大丈夫です。
刺しているだけですが、かなり安定感があります。
他にもこの差し込む部分に金属製の小さな歯のようなものがあるタイプもありますが、基本的には同じです。
お好みのものを使ってみてください。
画材屋さんで実際に触ってみるのがいいと思いますよ。
インクの付け方
ペン先を付けたあと、インクはどうやってつければいいのか悩むと思います。
これも、単純にインクボトルの中にペン先をつけるだけでいいです。
オイル溜めのついているタイプでも、特に問題ないです。
雑に扱うと、手や紙、机にインクがつきまくるので、すぐにぬぐい取れるように古いTシャツなどの切れ端を用意しておくと良いです。
キッチンペーパーやティッシュペーパーでも良いですが、紙の繊維がペン先についたりホコリがインクボトルに入ったりします。
とにかく布を使っている方がカッコいいです!
アーティストっぽくてね。
さて、思う存分練習したあとに決して忘れてならないのが、お手入れです。
ペン先のお手入れ方法
小学生のときに書道教室に通っていた私は、筆のお手入れがきちんとできないダメ子ちゃんだったので、大切な筆を墨汁でカチカチにする常習犯でした。
毎回、書道の最初の時間は、カチカチの筆をお湯で溶かす作業がつきもの。。。
大人になってはじめたカリグラフィーでは、同じ間違いを繰り返したくないので、練習したあとは必ず入念にペン先のお手入れをします。
ではその方法をお伝えしますね。
といっても、むずかしいことは何もありません。
- ペン先をペン軸から外します
- ペン先を水を入れたビンのですすいで、インクを落とします
- 乾いた布でよ~くふき取ります
これら3つの手順でペン先からインクを取り、キレイで乾燥した状態に保つだけです。
長年使わない状態で放置しておくと、金属が劣化するので練習を怠らないことも大事です。
道具は使ってあげないとね!
まとめ
たくさん種類がありすぎて、何をどのように使ったらいいのかわからないのが、カリグラフィーのペン先です。
あまり難しく考えずに、イタリック体のような文字を書きたいなら、平型のペン先で、書きたい文字の大きさによって、ペン先の幅の大きさを選んでください。
カリグラフィーの醍醐味ともいえるカッパープレート体を書いてみたいなら、漫画家さんが使う先のとがったペン先を選ぶといいです。
お手入れは極めてシンプルなので、カリグラフィーを「書道」や「茶道」のように捉えて、道具を大切に扱ってみてくださいね。